プロモーション作品『Drunkard Lullaby』

デジタルシネマ/ショートフィルム
2010年プロモーション作品『Drunkard Lullaby』
3分22秒
製作・監督・出演:Utaro
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解説

 諸般の事由により、当初の企画設定とシナリオを大幅に変更し――ほぼ済し崩しで――laughな撮影を行った。その結果、作品自体が大きく婉曲したかと言えばそうでもなく、元々の中核の部分は残ったままで、3分台に編集するという見込みも守られた。

 シナリオでは、この3分台にいくつかのカットを挿入するつもりであった。そうなると当然、父親と赤ん坊の絡みのシーンは数十秒削られるが、済し崩しになったおかげで、その数十秒が削られずに、むしろ酔っぱらいの父親は尚いっそう長回しの演技に耐えなければならぬということになった。私はこの演技を実行するため、髭を生やし髪をとかさず、実際に疲弊した身体で挑んだ。そしてからからに渇いた喉に強烈なウイスキーの蒸留水を流し込んだ。すなわち、ここでの私は、演技であると言えば演技であり、演技でないと言えば演技でないのである。

 あいにく外は雨が降っていた。ほとんど土砂降りの雨だ。私は敢えてその音をそのまま採用した。もし土砂降りでなかったら、音量的に採用できない。きわめて幸運にもそれが私に味方した。

赤ん坊マーティニ明るい場所ではリアルな肉感がこの通りに 背景も、またライティングも単調なので、モノクロームのルックに仕上げた。赤ん坊へのライティングがもう少し階調的になれば、幾分、その肉感のあるリアリティが表現できたのだが、そもそも暗闇の中の一灯であるから仕方ない。

 子守歌「明日の燈を」のa cappellaは、laughな映像に対してもう少しdullでありたかった。コンデンサー・マイクロフォン(チューブタイプ)の音色は、ここではクリアすぎるのだ。なんとかディエッサーで抑え込んだが…。
 私は真剣に、カセットテープによるアナログ録音の手段を改めて用意すべきであろうかと検討したい。独特な「テープ・リミッティング」と「f特性」及び「ヒスノイズ」はある意味において黄金律である。

(2010.09.28)

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